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国際中医師資格認定試験

国際中医師試験 過去問題

国際中医師試験の過去問題や注意点などを一部ご紹介します。
是非ご参考下さい。 今後も随時アップしていきます。

国際中医師試験認定書取得の流れ合格者の声試験対策講座

国際中医師試験 過去問題

国際中医師認定試験 募集要項

■「水液の運化」と「水湿の運化」違いは?

中医学の専門書には、よく「水湿の運化」或は「水液の運化」という用語が用いられています。
同じ意味なのか、意味が違うのかを聞かれたことがあります。
答えは、同じ意味です。
■弦脈は力がある脈のか?

方剤学で「痛瀉要方湯」の主治に関する質問がありました。この方剤の脈象は、「緩弦」ですが、質問者の理解では、緩脈は力の無い脈、弦脈は直線的な力のある脈と理解していたとありましたが、弦脈も緩脈も、脈に力があるか否かに関与する脈象ではありません。そのため当然同時に存在します。
■「気陥証」の臨床症状はどれか?

A.少気懶言 倦怠乏力 頭目眩暈
B.二便失禁 腰痠痿厥 遺精
C.頭痛眩暈 昏厥 嘔血
D.少気懶言 大便溏泄 腹部堕脹感 脱肛
E.納呆 脘腹脹満 大便澀滞不暢

五つの選択肢の中で、「気陥証」に属するのはDです。
臨床で、全ての症状が揃うことは、非常にマレです。 教科書通りの症状が診られない場合、少気懶言と腹部堕脹感で気陥証を判断することが出来ますか?また少気懶言と脱肛で診断できますか?
この症状があるけど、他の症状が診られない・・さて、どうするか。
基礎理論から気陥証の意味や判断基準などを身に付けて応用できなければ、やはり迷いの種になります。
また、気陥証を判断した後に、効果的に補中益気湯を投与するために、行わなければならない作業があります。
↓↓
それが、「気逆証」の確認。
五つの選択肢の中で、「気逆証」に属するのはCです。
気逆証の治療方剤は、病因、病位、寒熱などにより変わりますので、Cという気逆証の原因、病気の部位、寒熱の鑑別を鑑別する必要があります。
このように、一つの問題に対してしっかり考えながら解くことで、臨床における漢方の相談に強くなる道が開けてきます。
■胆汁の分泌と排泄が正常か否かを決定する主な機能はどれか?

A.肝の疏泄を主る機能
B.胆の胆汁を貯蔵する機能
C.胆の胆汁を排泄する機能
D.脾の運化を主る機能
E.小腸の清濁を泌別する機能

これは臨床に非常に役立つ問題です。
答えはAです。
臨床では、黄疸という病気は肝の疏泄の故障に多く関与します。
ところが、肝臓の疏泄が故障すると、多くの病気を引き起こしますが、必ずしも黄疸ではありません。 他にも原因があります(中医学を継続に勉強する必要があります)。 この問題を通じて、少なくとも、黄疸の発生は肝臓の疏泄に強く関与することがわかれば、処方を組む時に疏肝薬の使用を積極に行うことになるでしょう。
これは、中医学アカデミー教育プログラムの目的の一つです。
■瘡瘍(できもの)の治療に荊芥を?

荊芥(けいがい)は瘡瘍の初期の治療に用いることができますが、瘡瘍の中晩期(入裏した場合)の治療には用いてよいのでしょうか?
答えは、用いることはできません。
「瘡瘍の治療=荊芥」と覚えることは危険です。このように単純に思える質問ですが、瘡瘍の病理変化の流れ、表裏弁証、気血弁証、方剤加減など様々な要素を考慮しなければ正しく治療できない事を理解できる「きっかけ」となります。臨床で治療ミスは防ぐことになります。
この記事の執筆・監修

中医学アカデミー代表・世界中医薬連合会常任理事・中医師
董巍

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