第9回国際中医師試験 終了しました。(2020/10/11)

コロナウイルスへの中医治療/寒湿鬱肺型

2020-03-02 11:00


新型コロナウイルスへの中医治療の取り組みを紹介していますが
今回のウイルスは寒湿による疫気ととらえられおり
症状が軽い場合の方剤のついて発表された内容がございましたので
翻訳し解釈を加え紹介いたします。

中国衛生健康庁国家中医薬管理局 国中医薬辦医政函(2020)22号。より抜粋

軽症の治療について

【寒湿鬱肺証】
<臨床症状>
発熱、疲れ、筋肉痠痛、咳嗽咯痰、胸悶、食慾不振、
ゲップ、嘔吐、大便が粘り排泄し難い、舌が淡白胖大、歯痕、
白膩苔(厚い腐膩苔の場合も)脈は濡か滑

<処方>
麻黄6g
生石膏 羌活 葶藶子 徐長卿 藿香 蒼朮 厚朴 生姜各15g 
杏仁 貫衆 佩蘭 焦三仙 檳榔 草果各9g  茯苓45g 
生白朮30g

<服用>
上記を一日分、水600mlで水煎、三回分に分けて食前に服用する。

<解釈>
健脾利水と芳香化湿を土台として、寒湿を治療する。
主に白朮と茯苓の配合量が特に多く、利水と泄肺気の葶藶子を加えることで、
利水と健脾のバランスを取ることを方剤の配合の模範として勉強になる。
芳香化湿の生薬は異気を駆除しながら、湿邪を取ることができるので、
寒湿に属する疫病の治療によく使用されている。

理由は、寒湿に属する疫邪は化熱しやすく、主に肺熱になりますので、
肺熱の状態を対応するために麻杏甘石湯を加えると考えられる。
また、殺虫のできる貫衆、異気を駆除する檳榔 草果を配合して邪気の駆逐を期待し
続いて、邪気を皮膚から排出するために袪風寒湿の徐長卿、羌活を配合している。

方剤の代用案として以下のように提案する。
藿香正気散 麻杏甘石湯(五虎湯でも可)、山査子などの併用で対応できると考える。
尚、補気薬とする人参が配合されていない点と辛温解表と通陽の桂枝を配合しない点の
理由については検討する必要がある。



この記事の執筆・監修

中医学アカデミー代表・世界中医薬連合会常任理事・中医師
董巍

董巍からのご挨拶とメッセージはこちら→「中医学アカデミーが目指すもの

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