中医学からみた飲酒(1)飲みすぎで胃熱が生じる


自宅待機を余儀なくされ、暇を持て余している方も少なくないようです。

仲間と「リモート飲み会」でストレス解消するのは新しい試みで楽しそうですね。

日本でお酒は「酒は百薬の長」といいますが、中医学ではお酒は「火が潜む水」といいます。

酒は寒気(かんき)と陽気を発散させ、血流をよくします。

薬用酒といって、効能によって必要な生薬を焼酎に漬け込んで

少量ずつ頂く方法があります。

薬用酒や一定のお酒は体を温め気分転換などの

効用がありますが、やはり深酒すればお酒にも副作用が生まれます。

二日酔い。
経験者も多いことでしょう。

飲みすぎは不要な水が過剰になり胃腸の働きを阻み、湿熱が生まれます。

湿熱は、病気の原因になる「邪」のひとつで様々な症状をひきおこします。

例えば、湿熱によって脾胃の働きが妨げられと消化機能が低下して胃もたれ、

口が乾く、めまい、ひどい時は嘔吐があります。

脾胃の働きを応援し湿熱を取り除く黄連解毒湯、サンザシ、神曲

葛根などを用いることで症状が改善されると同時に肝胆の保護も期待できます。

精神的なより所を失い気持ちが沈んだ方や慢性疾患のある方、

日ごろから胃に熱がある方は飲みすぎにご注意ください。

立場の違いはあれど、みなストレスを強く感じている今日この頃。

飲酒は楽しい気分で、そして気持ち良いところで切り上げましょう。

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