中医学の勉強 津液の働き

津液には、「滋潤と濡養」、「血液を化生する」二つの働きがあります。

1)滋潤と濡養について
津は滋潤作用が強く主に肺心脾胃と強く関与し
液は濡養作用が強く主に肝腎と強く関与します。

更に津と液には、それぞれ働きがあります。

津の滋潤作用は、体表に散布され皮毛や肌膚を潤す働きと
孔竅(主に眼・鼻・口)を滋潤します。
大汗、酷い嘔吐及び泄瀉などの最初段階で、津の不足が現れます。

液の濡養作用は、骨、脊髄・骨髄・脳髄を滋潤し、
液が注がれれば臓腑、各組織器官を滋潤と濡養します。
長期間の津の不足によって、液の不足が現れることが多いです。

2)血液を化生する
津液が血脈に滲入すれば、血を構成する基本物質となり血を滋潤し
滑利(流れ)を潤滑にします。
津液の不足により血虚の状態を引き起こすことになります。

中医学の勉強では、津と液の違い、津の不足と液の不足による症状の
特徴の違いやその病理の要点、方剤の選び方を中心にして行います。

更に津液が不足して引き起こされる血虚などの症状の特徴も
把握することも重要になります。

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