中薬の成分と含有量、中医学のロジックを身につけよう!

2019-09-09


漢方薬とそれを構成する中薬(生薬)について研究がすすみ、効能が証明されつつあります。
しかし、漢方薬の働きと一致する結果もあれば、異なるデーターもあります。

例えば、中薬の当帰、蒲黄、五霊脂には多くの
鉄が含まれていますが、それぞれの効能は異なります。
当帰は補血作用があり特に女性に良いといわれていますが、
蒲黄と五霊脂は活血薬に属し、血虚の場合に用いることは禁じられています。

また、亜鉛は滋養強壮としての効果に
優れていると言われており中薬の黄精や莪朮に多く含まれています。

黄精は補陰薬で潤肺滋陰・補脾益気の働きを持ち、その働きは亜鉛に相似することです。
ところが、莪朮は活血袪瘀薬で、破血袪瘀・行気止痛の働きを持ち、
気虚、陰虚など虚証に単独に使用してはならない薬味です。

この二つの例から考えると
中薬に含まれるミネラルなどの成分だけで
漢方薬の使用目安にすることは、漢方薬本来の扱い方から逸脱します。
まだまだ薬理作用が解明されていない漢方薬の世界。
成分の効能に頼った判断ではなく、中医学のロジック、
中薬の分類などの考え方を取れいれることで最大限の効能をひき出すことができます。

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この記事の執筆・監修

中医学アカデミー代表・世界中医薬連合会常任理事・中医師
董巍

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