国際中医師試験の過去問題 中医診断学編

2019-07-29


今日は、国際中医師試験の中医診断学の問題を取り上げ
中医学の勉強方法を紹介したいと考えています。

問題

患者、発熱1日、体温38℃、微悪寒、口乾微渇、頭痛、汗出、咳嗽、痰が粘る
咽喉に紅腫かつ疼痛、舌辺尖に紅色、脈浮数。
この証候はどれか?

A.表熱
B.表虚
C.半表半裏
D.温燥
E.表寒

この問題には証候を表す五つの専門用語が用意され、症状がどれに当てあまるかを選びます。
この問題を回答するために、この五つの専門用語の意味、
また同異点をはっきり理解する必要があります。

回答はAです。

【解説】表熱とは、風熱を感受することで起きた表証を指します。
臨床では、発熱、頭痛、汗出はあったりなかったりする、
口渇、浮数脈、舌先赤、黄薄苔などを呈し、
表熱の判断ポイントは「発熱・微悪寒」と「汗出・脈浮数」です。

一方、「咳嗽、痰が粘稠で、咽喉に紅腫かつ疼痛」は、
風熱が肺に影響を与えることにより生じる随伴症状です。

この問題を通じて表熱、表虚、半表半裏、温燥、表寒のの同異点について、
また、それぞれの概念についてを勉強する機会を設けています。

中医診断学は、それぞれの概念、病因病理の特徴、
臨床特徴を全て把握し患者の病気を正確に判断するための学習です。

自分がどのぐらい学習内容を把握できているかをチェックする良い方法は
練習問題を繰り返し解いて学習した知識をアウトプットすることです。
解釈を読んだら解る、また説明を聞いたら解るでは、本当に理解したとはいえません。

上記の問題では、表虚には表証表虚や肺虚表虚の概念もあれば、
表寒と表熱の共通点は表証に属すことであり、異なる点は邪気の違いです。

また、半表半裏と温燥の意味やそれらの判断要点を把握できれば、
一つの問題で多くを学ぶことに繋がります。

中医学アカデミーは国際中医師試験の過去問題にすべて解説をつけています。

練習問題を解くことで、「一石二鳥」以上に収穫が得られます。

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この記事の執筆・監修

中医学アカデミー代表・世界中医薬連合会常任理事・中医師
董巍

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