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今日は「後天の本」について少しご紹介します。
後天の本(こうてんのもと)とは、脾を指し、後天の本には、3つの意味があります。
1.脾の運化作用によって水穀精微を取り出す効能があります。
2.脾の昇清作用によって水穀精微を心肺に送り、気血に転化する効能があり、
気血の生化の源という意味があります。
3.腎に水穀精微を送り、先天の精気を養う効能があります。
脾は気血を生化する源であり、気血不足の場合には脾だけではなく、心肺と強く関与します。
その為、臨床では、気血不足の治療の際には補脾と共に、心肺の働きに
異常がないかを確認する意義を理解することに大いに役立ちます。
また、なぜ長期間の脾気虚が腎精不足を引き起こすかを理解することにも
役立ちますので、この概念を理解する価値は大いにあります。