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漢方薬の効能効果だけを勉強してもダメな理由

2020-03-23 11:00


漢方薬を勉強するにあたって、
薬ごとの効果についての勉強から始める方が多いのでは…。

でも、これだと土台のないところに「家」を建てるのと同じなんです。

例えば、日本で処方される割合の多い漢方薬に「補中益気湯」があります。
使用目標は、気力、体力、食欲が落ちた方に。
効能・効果は、体力虚弱で、元気がなく、胃腸のはたらきが衰えて、
疲れやすいものの次の諸症:虚弱体質、疲労倦怠、病後・術後の衰弱、
食欲不振、ねあせ、感冒とあります。

栄養剤のような位置づけで補中益気湯が選ばれることがあると聞いたことがありますが
中医学の立場から言えば「とんでもない」ことです。

症状に応じた漢方薬を選択するには、どのような原因があって
病理状態が現れたかを考える必要があるからです。

患者の訴える症状や使用目標、効能に頼る選択方法は、
病状が複雑になればなるほど決めかねてしまい
場合によっては「誤治」と言って、誤った方剤を選択することになってしまします。


補中益気湯を選ぶまで、中医学では以下のような点について考えます。
・病因病理:
 気力や、体力、食欲不振をひきおこした原因

・病理要点と病理変化:
 原因によって現れた症状と症状の変化

・中薬学と方剤の配合理論と効能効果の内容:
 症状に適応する生薬と配合された意味と配合の割合

・弁証論治の力:
 全ての情報を総合的に判断する力


などなど、一つの薬の裏側の意味を
理解することで薬を選択することができるようになります。

中医学の土台ができているからこそ、
症状が複雑になっても適切な判断に繋げられるようになります。

患者さんからの信頼が厚くなれば難しい病状の相談が増していきます。
中医学とは




この記事の執筆・監修

中医学アカデミー代表・世界中医薬連合会常任理事・中医師
董巍

董巍からのご挨拶とメッセージはこちら→「中医学アカデミーが目指すもの

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