【国際中医師試験開催のお知らせ】次回の国際中医師試験は2020年4月11日に開催されます。詳細はこちら

熱中症かと思ったら…

2018-08-06

8月7日は、立秋。 炎帝は夏の季語で、立秋の前日までを指すそうですが、 今年の猛暑は留まるところを知らないようです。 前回、暑邪の侵入によって汗をかくと気が汗と共に外泄し 気虚を招くことを紹介しました。 生命を維持する気が不足すると様々な弊害をもたらします。 「気」には推動、温煦、防御、固摂、気化の5つの働きがあり、 気虚によって気の推動の働きに弊害が生じれば、血の生成と 運行に影響を及ぼします。 血の運行作用に滞りがあると「瘀血」や「痰濁」などの 病理産物が生じます。 また、気化作用の働きに弊害があれば、体内の新陳代謝は 失調し、物質の転化にも異常を引き起こします。 本来、代謝された津液は、汗、尿などに転化され排出されますが、 必要以上の水分が短時間に体内に入ると気化作用が追い付かず むくみなどを生じます。 利用されず体内に留まった不要な水分は、痰濁という病理産物となります。 痰濁は「気」が入っていない無用な水液で、どろどろしており気の 流れの邪魔をします。 脳内で気虚による瘀血や痰濁が生じれば脳梗塞などをおこし、 心で滞れば心筋梗塞などを招きます。 脳梗塞及び心筋梗塞などが疑われるケースは、気の推動作用の 低下が原因の一つと考えられます。 また、気が不足すれば血の生成に大きく影響を及ぼし、血虚が生じます。 熱中症を予防するためには、補気と清熱などに働く薬が必要です。 例えば、生脈散或い清暑益気湯などがよく使われていますし、 予防なら少量の西洋ニンジンをお茶の代りに使用します。
この記事の執筆・監修

中医学アカデミー代表・世界中医薬連合会常任理事・中医師
董巍

董巍からのご挨拶とメッセージはこちら→「中医学アカデミーが目指すもの

講座の受講はこちら
講座一覧

無料体験 講座申込み メニュー