血液サラサラ、瘀血の治療

瘀血は中医学の概念のひとつです。

発病過程において原因と結果が相互に影響を及ぼし
臓腑の気血機能が失調したために生じた病理産物のひとつが瘀血で
また、発病因子にもなります。

瘀血は体内に停滞する血で、血の運行が緩慢、血が臓腑や経絡に停滞する
排出されない不要な血を指します。

症状は様々ですが、特徴的な変化では例えば舌に黒い斑点、痛みの特徴では
固定痛で夜間に悪化する、また女性の月経では経血に塊が混ざるなどがみられます。
これらの症状群に対する知識は枝に属します。

これらの症状に用いる漢方薬には血府逐瘀湯や冠元顆粒などがありますが
症状はあるのに効果を感じれらない場合があります。

瘀血は病理産物ですが、誘発原因にはそれぞれあります。

その原因を追究するために、
血の流れは主に心肝肺の協力で血流の正常を保たれているので
肺、心、肝の病気によって瘀血が誘発されることを理解していなければなりません。
その他に熱、寒などの邪気により瘀血も誘発されることが多いです。

瘀血の特徴症状だけではなく、原因が違うことで投与すべき漢方薬の種類も変わります。

また、瘀血によって起こされる二次性の病理があります。
例えば、生理痛、子宮筋腫、心筋梗塞、脳梗塞、アトピー皮膚炎、ガンなどが含まれます。

単純に活血袪瘀だけで、瘀血を治療することは難しいですし
間違った薬によって悪化させてしまうと悲しいです。
相談にあたっては少なくとも、自分の瘀血の誘発原因は何ですかを聞いてほしいですね。