背が伸びる、腎と気の関係

両親からもらい受けた「先天の精」は腎に蓄えられますが
先天の精は、脾胃の運化作用によって作られるた精気によって補充され
これを後天の精といいます。

先天の精と後天の精は生命活動にはなくてはならないものです。

腎中に蓄えられた精気は人の成長、発育に大きく関与します。
特に子供が誕生すると、身長が伸びた、歯が生え変わったなどなどが気になります。

人間の成長や発育に欠かせない腎中の精気ですが、
背が伸びるには、「気」の働きも必要です。

気は先天の精気と後天の精気、そして自然界の清気によって構成されています。
そして、気の働きのひつとに「推動作用」があります。
推動作用は、人体の成長と発育、各臓腑の生理活動を維持、血や津液の運行などを支えます。

成長期に身長が伸びるのは、腎に蓄えられた精気と気の働きによります。
その為、これらの働きを邪魔しない為に、睡眠などの生活習慣と食事はとても大切になります。

例えば、昼夜逆転するような生活が長引けば腎を傷つけ
飲食の不摂生は脾胃の働きを傷つけ、結果として
腎虚や気虚といった病理現象が生まれます。

生活環境が大きく変化した今日この頃ですが、特に成長期の
お子さんがいる家庭では生活のリズムを守り、食事のバランスも崩れないよう
見守ってほしいと思います。

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