面塵(めんじん)の意味

中医アカデミーでは、受講されている方に中医学に関する専用の辞書をご利用頂いています。(無料)

面塵という用語をご存じですか?

意味かを理解していない方が多いようですので、今日は「面塵」について少しご紹介します。

面塵は《素問・至真要大論篇》、《素問・六元正紀大論篇》などに見ら、
顔色が灰をかぶったように暗灰色であることを指します。

面塵には実証と虚証があります。

実証はその多くが燥邪に傷つけられ、伏邪が内部にたまるためであり、
主に口が苦い、喉が乾くなどの症状があります。

虚証はその多くが長い病気のため肝と腎が陰虚になるためであり、

主に頭がくらくらし、耳鳴りがする、五心が発熱し、気分がいらいらする、

腰がだるい、遺精するなどの症状があります。

この概念を理解する価値は、顔色と清潔さから病気の判断に大いに役立つことです。

よく顔を洗っても、どうも薄汚れたような顔色であれば、


これは病気の表れの一つと理解するべきです。

顔色を診ることは特に中医学美容で価値の高いと思われます。

虚証に対して主に肝腎を補い、杞菊地黄丸などを選んで治療を行います。

実証に対して主に燥邪を袪し、杏蘇散或いは桑杏湯などを選んで治療を行います。

一つの症状を正確に理解することで、正確に弁証論治に大いに役立つと考えられます。

中医学アカデミーの辞書は生徒さんの成長のために、辞書のコンテンツをどんどん充実させています。