中医学アカデミーからのメールが届かない場合にご確認いただきたいこと(2024/2/14)

中医学が活きる香港の食養生「薏苡仁」

2019-05-15 11:00

会食の機会が増える香港出張では
食事内容に注意しないと体に不調を来たします。

先日も香港で人気の四川料理店へ行き楽しく過ごしましたが、
しばらくすると腹脹、げっぷ、食欲不振、のどの渇きが生じ、
「食積」のような状態になりました。
お腹がすくような、空かないような…、つらいです。

お粥などを頂こうかと入ったお店に
なんと「薏苡水」というドリンクメニューを見つけ早速注文しました。

「薏苡水」は、薏苡仁に生姜、棗、少しの砂糖を加えて煮込んだもので、
配合から見ると生姜は胃の寒気を散らし
薏苡仁は利水養胃、大棗は胃を補います。

三つの生薬を一緒に配合して散寒養胃、胃の湿も治療します。
特に薏苡仁は脾虚湿勝による
食少・泄瀉・浮腫・腹脹などの治療に優れています。

香港は湿度が高く、全てのお店で冷房を強くかけているので、
屋内にいれば体が冷やされて寒湿が入り込むように思います。

この「薏苡水」は寒湿を取り除きながら脾胃を補います。
冷えの方にはホットの「薏苡水」を
体が火照る方は冷飲の「薏苡水」がお勧めです。





この記事の執筆・監修

董巍写真

中医学アカデミー代表・世界中医薬連合会常任理事・中医師
董巍

董巍からのご挨拶とメッセージはこちら→「中医学アカデミーが目指すもの