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中医学の勉強 内寒

2021-01-29 11:00


疾病が発展する過程で、気血津液や臓腑などの生理機能に異常が生じ
六淫外邪の「風・寒・湿・燥・火」に似た病理現象が現れます。
これを内生五邪といい、体内で発生する内生五邪の一つに「内寒」があります。

内寒とは、体の陽気が不足し「温煦作用」が失われて生じる「寒」の病理変化です。
内寒は体の中から生まれたもので、内生五邪の一つとして寒従中生とも言います。
  内寒の病因は陽気虚衰、機能衰退なので、「虚寒」とも言います。

内寒は収引、寒凝などの性質をもち
臨床では、主な症状は畏寒肢冷・顔面蒼白・嘔吐清水・
未消化物の下痢・倦怠感・横になりたがる・筋脈のひきつり・
局部冷痛・舌質は淡白、脈微細或いは細弱等がみられます。

内寒は主に脾腎発生します。

従って、内寒の治療は温脾と温腎を主に施します。
温脾の代表方剤は人参湯、小建中湯などがあり
温腎の代表方剤は八味地黄丸、右帰丸などを用います。

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この記事の執筆・監修

董巍写真

中医学アカデミー代表・世界中医薬連合会常任理事・中医師
董巍

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