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中医学の勉強 腎精/高齢者の免疫力と集中力

2021-05-21 11:00


高齢者がインターネットを利用してワクチン接種の
予約ができないというニュースが報道されています。
不慣れなことをやる前から拒否してしまう傾向は
誰にもありますが、中医学から見ると少し心配になります。

中医学では、高齢者の体質の特徴の一つに腎精の不足があります。
腎精は腎中の精気です。
腎中の精気は両親から受継いだものと誕生後に飲食物から
貰うものが含まれ、腎中に蓄えられています。

精気は内臓の機能と免疫に働くためのエネルギーであり、
30代を過ぎると精気は加齢と共に減少するコースに入ります。
精気がなくなると、生命の終焉を迎えます。
精気が少なくなることにより、色々な働きが低下していきます。
例えば、精力の低下、消化力の低下、排泄の働き、免疫力が低下し、
その他に集中力が不足したり新しいことに興味がわかないなども
精気の不足といえます。

精気は主に腎に貯蔵しているので、腎精の不足は全身の精気が
不足することになっていると理解して良いです。

高齢者の元気や免疫力を高めるためには、
腎精を補うことが不可欠ということになります。

精気は陰と陽に分けられ、陰に属する精気を腎陰
陽に属する精気を腎陽といいます。
腎陰の不足は腎陰虚、腎陽の不足は腎陽虚です。

国際中医師なら腎精を補うために、必ず腎陰虚か
腎陽虚を明確にし、その手段は問診と望診です。
腎陰虚の方に補腎陽の漢方薬を投与してはならないですし
逆も同じです。

国際中医師試験



この記事の執筆・監修

董巍写真

中医学アカデミー代表・世界中医薬連合会常任理事・中医師
董巍

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