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杞菊地黄丸

2020-06-25 11:00


杞菊地黄丸は補陰剤に属す方剤で
肝腎陰虚による眼精疲労などの治療に用いることができます。

補陰剤を代表する方剤は、「六味地黄丸」で
六味地黄丸の加減によって様々な陰虚証の治療薬になります。

六味丸は主に腎陰不足の証候を治療する方剤で
「三瀉」「三補」が配合の特徴です。

この六味地黄丸に枸杞子と菊花を加え、滋腎養肝に働く杞菊地黄丸になります。

精血同源の意義で枸杞子を配合し、肝腎を同時に補う目的を達成させ
菊花は、上昇発散と共に肝陽上亢の抑制の性質を持っているので配合します。

杞菊地黄丸を選択する際には、肝腎陰虚であるかどうかの
区別ができなければ誤った治療になりかねません。

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この記事の執筆・監修

董巍写真

中医学アカデミー代表・世界中医薬連合会常任理事・中医師
董巍

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