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桂枝茯苓丸

2019-07-15 11:00


桂枝茯苓丸は、病院や薬局で用いる頻度が高い漢方薬です。
特に婦人科系の疾患で比較的体力があり、 効能には、ときに下腹部痛、
肩こり、頭重、めまい、のぼせて足冷えなどを訴えるものの次の諸症:
月経不順、月経異常、月経痛、更年期障害、血の道症、肩こり、
めまい、頭重、打ち身(打撲症)、しもやけ、しみ、湿疹・皮膚炎、にきびなどなどとあります。

桂枝茯苓丸が適応するこれらの諸症状をひき起こす最大の原因は、
胞宮にある「瘀血」の存在です。
この瘀血を反映する症状が、効能書きとして記されていますので、
桂枝茯苓丸を選択する際には、胞宮に瘀血の存在を確認しなければなりません。

例えば月経不順であれば、生理が遅れがちで経血はやや暗い色で塊が混ざります。
また月経痛を伴い、経血と一緒に塊が排出されたり、月経が終わると痛みが改善されます。

瘀血の特徴は、痛む場所が動かず固定しており移動しません。
そして軽く患部を押されると痛みを感じ、触られることを拒みます。

桂枝茯苓丸は繁用される処方だけに特徴をよく理解して役立てください。

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この記事の執筆・監修

董巍写真

中医学アカデミー代表・世界中医薬連合会常任理事・中医師
董巍

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