【中医学クイズ】肝の病を見て、肝の脾に伝わるを知る

今回の中医学クイズは、中医基礎理論から「肝の病を見て、肝の脾に伝わるを知る」に関する問題です。

五行の伝変法則を基にすると、「肝の病を見て、肝の脾に伝わるを知る」が示すのはどれか?
五つの選択肢から正しいものを選びなさい。

1.木疏土
2.木剋土
3.木乗土
4.土侮木
5.木勝土

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正解:3.木乗土

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「木疏土」は肝の疏泄機能の一つです。
「木剋土」は相剋関係から肝と脾胃の正常関係を示すものです。
「木乗土」は肝の病気で脾胃を相乗し引き起こされた肝気犯胃と肝気犯脾という病理です。
「土侮木」は脾胃の病証がかえって肝臓に及ぶ病理状態を指します。
「木勝土」は「木剋土」との意味です。

「肝の病を見て、肝の脾に伝わるを知る」とは、肝の病気で肝木が脾胃を過剰に剋する(相乗)という病理変化を指します。
木行は土行を剋するので、木に属する肝の病気が発生する場合、脾に伝わる可能性が高い。
この病理の変化を防ぐために、「抑木扶土法」(よくもくふど)の方法で対応します。
木は肝で、土は脾です。抑木扶土法は疏肝健脾(そかんけんひ)の方法であり、肝旺脾虚(かんおうひきょ)の病気の治療方法です。つまり、強すぎる肝(肝旺)を抑制しながら、弱く剋される脾を助ける。この治療方法は疏肝健脾法、平肝和胃法又は調理肝脾法ともいう。