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中医学からみる記憶力の低下

2020-09-21 11:00


最近は若年層でも記憶力が低下する傾向が強まっているそうです。

中医学では、記憶力が低下する原因は多いと考えていますが
今回は心腎両虚のケースについて紹介します。

心腎両虚は心血と腎精が不足した状態を指しています。

心血は人間の心理状態をコントロールし、心血が十分であれば
聡明な状態になります。

腎精は「脳」を作る原料で、直接に記憶力、思考力やまた性欲などを管理しています。

心血と腎精との関係は相互に補い合う関係です。

心腎両虚の特徴は、動悸、不眠、夢が多く、記憶力の低下と共に
精力低下もあり、疲れやすい、頻尿或いは排尿不利
腰と膝に力を入らないなどがみられます。

漢方薬で治療する場合は四物湯と六味地黄丸などの併用がお勧めです。
四物湯で心血を六味地黄丸で腎精を補います。
中医学を勉強して、記憶力を高めていきましょう。

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この記事の執筆・監修

董巍写真

中医学アカデミー代表・世界中医薬連合会常任理事・中医師
董巍

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