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中医学の「腕」の差 2.

2019-09-02 11:00


漢方薬の服用をお勧めして「思いがけないほどの効果を得られ
患者さんからとても喜ばれた」という経験をお持ちの方も少なくないと思います。

そんな時、ご自分の「腕」をどう判断しますか。
中医学を勉強し店頭或いは病院で患者の症状をチェックして適切な漢方薬を出し、
良い結果が出てきて素晴らしいことです。
きっと、心の中でガッツポーズ!ですね。

でも、そんな幸せな経験をされた後がとても大切です。
何故効果が得られたか、きちんと検証すべきだからです。

適切な漢方薬によって良い結果が得られたことは
弁証論治による結果です。

弁証では、主に問診と舌診を用いて症状を確認しますが、
目的は病理の場所の他に寒熱、虚実或いは虚実混雑なのか
などの病理の性質を掴むためです。

繰り返し勉強することで、頭の中に弁証するための中医学的なデータベースが構築され
目的を持った効率の良い問診が行えたか否か、自分がよくわかるようになりますし、
もしうまく問診ができなかったならそれは反省材料になります。

どんなに「腕が良い」と言われても自分の不足をみつけ
病の特徴を認識して治療するための知識
及び考え方の勉強に常に努めなければならないと思います。

自分の腕を過信し自慢するようになったら、
成長の道が閉ざされてしまいます。

国際中医師は、その為の第一歩です。

国際中医師とは



この記事の執筆・監修

董巍写真

中医学アカデミー代表・世界中医薬連合会常任理事・中医師
董巍

董巍からのご挨拶とメッセージはこちら→「中医学アカデミーが目指すもの