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中医学の勉強を頓挫しないために 専門用語

2021-05-28 11:00


中医学の思考方法について簡単に紹介しましたが、思考方法を
身につけるために中医学の専門用語を正確に理解することが不可欠です。

中医学の専門用語はたくさんがありますが
これらの用語は階層のような関係があり、土台から層を
重ねるように並んでいます。

第一層は陰陽学説と五行学説
第二層は五臓六腑の生理機能
第三層は病因と病理
第四層は治則
第五層は診断と症状
第六層は治法
第七層は中薬の性味、帰経、配合
第八層は証候と病名に関する用語それぞれあります。 

中医学の思考方法は概ねこれら八層の用語によって解釈され
中医学の勉強のカリキュラムはこの階層の順に従い設計されています。

第一から第四層までは中医基礎理論で勉強し
第五層は主に中医診断学で勉強します。

第六層と第七層は主に中薬学と方剤学で勉強し
第八層は中医内科学、中医婦人科学、中医外科学
中医小児科学などで勉強します。
層の関係から見ると、中医基礎理論に多く含まれていることが分かり
この教科に関する用語をきちんと身につけないと、他の層の用語を
深く正しく理解できないと思います。

例えば、陰陽学説にある陰勝消長と陰陽転化という意味を理解するからこそ
真熱仮寒、仮寒真熱、亡陽、亡陰の病理の理解ができます。

次に化粧したように頬が赤い、粘りのある汗、冷汗、悪熱と悪寒
午後煩熱、盗汗など症状を発生する病理が理解でき
証候と病名の判断ができるようになります。

次に、滋陰潜陽、陰中求陽、清熱、袪寒、補陽、回陽救逆などの
治療原則と治療方法を理解できるようになります。

長い時間で中医学を勉強しても、上手く行かないのは
主にこの八層間のどこかで理解が断裂したのではと思います。

中医学アカデミーはこの八層の繋がりを守りながら
アクティブに中医学の勉強を応援するために頑張ります。

中医学の勉強法



この記事の執筆・監修

董巍写真

中医学アカデミー代表・世界中医薬連合会常任理事・中医師
董巍

董巍からのご挨拶とメッセージはこちら→「中医学アカデミーが目指すもの